NOTE 10 · データ整理
記事管理表を引き継ぐときに渡す項目定義と確認メモ
記事ID・状態・日付・空欄の意味を揃えてから受け渡す方法。CSVやJSONへ変換しても判断が変わらない管理表を目指します。

同じ表を開けても、同じ意味で読めるとは限らない
記事管理表の「完了」が執筆完了なのか、校正完了なのか、公開済みなのかが人によって違うと、次の作業を判断できません。ファイルを渡すときは列名だけでなく、状態の意味と誰が更新するかも短く添えます。新しい担当者が表を開いて、一件を自分で追えることを確認の目安にします。
最初に決める四つの項目
| 列 | 説明例 | 確認すること |
|---|---|---|
| article_id | 記事を識別する文字列 | 先頭ゼロ、重複、変更の可否 |
| status | 未着手/執筆中/確認待ち/公開済み | 各状態へ進める条件 |
| due_date | 提出予定日 | 日付だけか、時刻も必要か |
| note | 保留理由や次の対応 | 事実と依頼を分けて記入 |
これは項目を考えるための例です。締め切り時刻が重要なら、日付だけでは不足します。依頼主と合意した時刻やタイムゾーンを、別列または定義メモへ明記してください。自分の管理表で使わない項目を、例にあるからという理由だけで増やす必要はありません。
「確認待ち」で止まっている一件を説明する
たとえば記事ID001が確認待ちなら、「本文は提出済み。図表の表記について担当者の回答待ち。回答後に本文へ反映する」のように、止まっている理由と次の行動を記録します。「修正あり」だけでは、誰が何をすればよいか分かりません。担当者を記録する必要がある場合も、共有範囲に合う表示名を使い、不要な個人情報を載せないようにします。
空欄の意味を一つに決める
提出日が空欄のときに、「未定」と「提出不要」の両方を表すと読み違えます。提出不要という状態は別の状態列やメモへ記録し、空欄は未確定のように用途を決めます。決まっていない文字数を0で埋めると、確認した結果が0という値と区別できなくなります。空欄・0・未確認の詳しい分け方も合わせて確認してください。
形式変換は、意味を決めてから行う
CSVやJSONへ変換する前に、列名が重複していないか、記事IDが文字列として保たれているか、状態の表記が統一されているかを確認します。本体のCSV→JSONは値を文字列として扱います。取り込み先が数値や日付型を要求する場合は、その変換規則を別に決めます。掲載画像は001とメモ内のカンマを使った内蔵サンプルであり、この引き継ぎ表全体の動作検証を示すものではありません。
一件だけ往復してから全件を渡す
- 元の表を保管し、説明用の一件を抜き出す。
- CSVまたはJSONへ変換する。
- 受け取る側が同じ記事ID・状態・日付として読めるか照合する。
- 空欄とカンマを含むメモも追加で確認する。
- 全件を変換し、元の行数と出力件数を比べる。
件数が同じでも、列の対応がずれている可能性は残ります。先頭と末尾だけでなく、空欄や記号を含む行を選ぶと確認の偏りを減らせます。
そのまま使える引き継ぎメモ
管理表の対象:[案件・期間]。記事ID:[形式・変更ルール]。確認待ちの意味:[完了した作業と残る作業]。空欄の意味:[未確定など]。日付の扱い:[日付のみ/時刻・タイムゾーン]。未解決事項:[記事IDと次の対応]。照合した件数:[元の行数と変換後の件数]。
括弧内を実際の運用に合わせて置き換えてください。渡した日時と版を控えておくと、その後に更新が入ったときも、どの状態を引き継いだか確認できます。